ダムには電気が溜まっている
ダムってすごいですよね。なんたってめっちゃでかい。ダムは主に川の水量を調整するためにありますが、もうひとつ、発電という重要な役割があります。
ダムを使った発電方式には、水力発電と揚水発電があります。詳しくは割愛しますが、気になる人は経済産業省のこちらのページがわかりやすいのでおすすめです。
経済産業省|電力のピンチを救え!大活躍する「揚水発電」の役割とは?
今回取り上げるのは、後者の揚水発電です。揚水発電では、ポンプを使って水を汲み上げ、その水を落下させることで電力を作ります。これは一見無意味にも思えますが、電気は常に需要が決まりきっているわけではないので、電気が余っている時に汲み上げておき、足りない時に水から取り出すという仕組みです。

電気という、直接は貯めにくいものを、水を使って溜めておけるということですね。溜めている間にダムを見ても電気は全くなく、ただ水があるだけなので不思議な感じがします。
飲食店のレジ袋には労働力が溜まっている
別の話に移って、飲食店の話をしましょう。例えばパン屋さんなんかで、商品を高速で袋に入れられるようにあらかじめ袋を開いた状態にして重ねておいているのを見かけたことはありませんか。
あの袋は、もちろん暇な時間帯に開いているわけです。つまり、暇な時間帯に余っている労働力を”開いた状態の袋”に変換して貯めているということです。忙しい時間に”袋あけ係”を雇うことを考えれば、単純ですが良い工夫ですよね。
ダムとレジ袋の共通部分
ダムは、余っている時間帯から足りない時間帯に、ダムを介して電気を移動させている。レジ袋は、暇な時間帯から忙しい時間帯に、レジ袋を介して労働力を移動させている。そう考えれば、この2つは同じようなものだなと、思ったわけです。
そして考えてみると、世の中には同様の現象がたくさんあります。もしかすると人間の工夫というのは、新しいものを生み出すことだけではなく、本来は貯めておけないものを,別の形に変えて未来へ受け渡すことなのかもしれません。世界は、そういう小さな前倒しの積み重ねで、案外できているのではないかと思います。
皆さんも世界にある小さなアナロジーをみつけたときは、教えてくださいね。
